2010年7月19日月曜日

車載iPadに挑戦。 スズキ・アルトにiPadを実装してみる。

iPadを車載するというネタはポツポツと出始めている。
apptoiさんでも外国の事例を紹介していますし、
iPhone+iPad FANさんもご自身で後部座席へのiPadマウントを実践されている。
ヤフオクでも「iPad 車載」と引けば車載用ホルダが出てくる程だ。

iPadを車載するのはどうかと思うところもあるが、
ワタクシの場合は自身のweb site酔猫庵でスズキ・アルトによる軽自動車レースに出ている手前、車両のデータロガー代わりにiPadを使いたいと考えている。
 データロガーソフトHarry's LapTimerを利用すれば各ドライバーの力量差を詰められるんじゃないかと考えている。

 ここまでが経緯。で、今回はipadをクルマに載せてみようということで実際の様子をお伝えしたい。


 まず車両ですが、スズキアルト。平成8年式のポンコツ軽自動車だ。
 これでジムカーナをバンバン走っている。



続いてはiPadをガッチリ車載するためにはホルダーが必要になる。
自作しようかとも考えたのですが、iPad専用のカバーを流用したほうがスマートなんじゃないかと考え、秋葉原のヨドバシカメラで1,900円程で購入。
材質はポリカなので加工性はまずまずであろう。



 ガレージの中に2mmのアルミ板があったので、これを利用してiPadケースをホールドさせたい。
 iPadケースはポリカなのでたわみやすい。軽自動車とはいえ、レース中は1Gを超える加速度があっちこっちから加わるのでポリカがたわまないようにしたいのだ。



取り付ける車両側の確認。
ネジ止めする付近に障害がないか確認をする。


だいたいの構想が固まったので、材料にケガいてカット、穴あけを行う。
皿ビスを使えばiPadに傷をつけずに済みますね。


クルマにマウントステーを用意する。
最初はカーナビ用のが使えないかと考えていたのです。
が、ホームセンターやオートバックスを眺めてみてもサーキットで使えそうな形状ではなく、また高価なので自作することにしました。
 自作といってもなんのことはない。レカロシートのブラケットが余っていたので、それを利用しただけのことです。
 シートのブラケットなら頑丈でしょう。

それではサンワサプライのクリスタルケースを車体に取り付けてみましょう。
エアコンの吹き出し口は運転席側だけ残しておきます。
またヒータースイッチなども操作できるような位置にしておきます。

そいじゃiPadを取り付けてみましょう。
軽自動車のセンターコンソールにはちょっと大きいですね。



映り込みが強すぎて見にくいのですが、フロントウィンド越しに眺めた様子です。
アンテナ部分はしっかり屋根より外側に出ています。
これならGPSもしっかりと受信できそうです。

とりあえず実装だけはなんとか出来ました。

<Impression>
ガレージで動作させてみると自宅のFONを拾っているので、家の中にいる時と変わらない速度でインターネットに接続できます。
アルトを保管している駐車場まで30分ほどかけてドライブしてみました。

3G回線でネットラジオを聞くのはちょっと難しいです。
アルトのオーディオはショボイのでiPadから直接音楽を聞いていてもそんなに差が感じられません(^^;
これでオーディオはいいんじゃないかと思ったりします。

google mapはカーナビ替わりになります。これはいいです。
普通のカーナビはちっこい画面に「コレデモカ」とアイコンが詰め込まれて、しかもそのタッチパネルは「苦行」のように使いにくいもんです。
が、iPadをカーナビにするとスクロールや拡大縮小は恐ろしくスムーズだし、ウルサいアナウンスもない。
google mapsには渋滞情報が表示されないが、渋滞情報アプリなどを利用すれば問題ナッシング。

youtubeやオーディオブック、日本以外のiTune storeなら映画もクルマの中で見ることができるんだな。

操作性も良好です。ワタクシは右利きですが左手でマウスを操作する人間なので、左手でキーボードを打ち込むのは苦になりません。iPadは両利きに出来ている道具ですがね。
iPhoneよりも大きなーキーボードなのでミスタッチも少ないです。iPadがきっちりホールドされているので、後付カーナビみたいに「ユラユラ」しないのがいいです。

問題もいくつかあって、電源はやはりシガーライターソケットからとるべきでしょう。
もっともワタクシの場合はDC-DCコンバーターで12V→5Vに落として、センターコンソールに電源供給用のUSBポートを取り付ける予定であります。

また、振動で画面がくるくる回ることがあるので、回転停止スイッチをONにしておくことも必要です。
 
あたりまえですが、iPadは元来車載用には出来ていませんので、閉めきった車内で直射日光を当てるとマズイかもしれません。

ワタクシの作り込みも悪いのですが、iPadは大きいのでクルマが振動するとどうしても揺らされます。
L字型のステーだけでは揺れてしまうので工夫をするとよいかもしれません。

サンワサプライのクリスタルケースはiPadの脱着性が容易なのはいいですが、レース時は簡単に外れては困るのでテーピングしないとまずいでしょう。



車載iPad。思いのほかに便利すぎます。
従来、オートバックスなどでカーナビとかレーダーとかオーディオが販売されていましたが、これひとつで全てをまかなえるのは強敵だと思うのです。
またカーナビメーカーもスタンドアロンで地図更新ができないジレンマもiPadならいつもで最新です。カーナビメーカーもiPhone&iPadがクルマに搭載されると商売が苦しくなること間違いなしです。
オーディオはもっと悲惨で、従来のオーディオは音楽を再生して鳴らすのが仕事でしたが、再生はiPadに取られてしまったので、音を鳴らすことした仕事がありません。
もはやラジオチューナーとしてしか生きていないのですね。

携帯電話が普及したら腕時計を持たなくなった・・ みたいな変化がおきるのかもしれません。

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