2010年7月16日金曜日

Dynolicious(自動車用ロガーソフトの紹介とインチキ訳の日本語版説明書)







Dynolicious




DynoliciousはiPhoneに内蔵されているセンサーを利用してクルマの性能を測定するソフトウェアです。
外部に何も接続する必要はなく、iPhoneをクレードルかクルマのカップホルダーにでも置いておくだけでOK。
以下の項目を測定できます。
・0-100km/h(正確には96km/h)タイム
・10マイル単位での計測
・1/4マイル到達時間
・1/4マイル到達速度
・横G (現在値とピーク値)
・減速G (現在値とピーク値)
・馬力 (車両値とエンジンネット値)
・走行データグラフのダウンロード


 他とは違う加速度ベースのパフォーマンスメーターで、DynoliciouseはiPhoneの優れた加速度センサーと表示機能を利用しています。
 Dynoliciouseは過去のテスト走行の平均値や傾向を記録しています。
 また、クルマをチューニングする前とその後の差を測ることができます。


記録表示
・現在の速度表示
・現在の加速度を円状表示
・過去の走行データと最新の走行データを結果表示
・過去のデータからとった平均値と改造後の違いを表示




設定

・車重とドライブトレインのフリクションロスを車両データに記録
・加速度センサーの公正






Quick start guide
これはクイックスタートバージョンの方法です。


1.Setup Your Ride:馬力を測定したのであれば「My Ride」タブで車両を設定しましょう。
 ここでは必ず車重とドライブトレインのロスを設定してください。
 もし、0~100km/hまでのタイムを測定したいだけでしたら、この項目は飛ばしても構いません。


2.Run Calibration:Setupタブより「Perform Calibration」を選択してください。
 「Start Calibration」をタップしてスクリーンの説明に従ってください。


3.Mount the iPhone:お手持ちのiPhoneをカップホルダー、クレードルなどにセットしてください。
 セットしたら動かさないこと。


4.Perform a Timed Run:「Timed Run」タブから「Start Run」ボタンを押してください。
 円周状の表示の中心に黄色で表示され、緑色に変わったらテスト走行可能になり、走り始めると自動で記録開始となります。テストは1/4マイル走行すると自動で終了します。


5.View Result:「View Result」ボタンを押してください。テスト走行の結果が表示されます。
 上下にスクロールすることもできます。






Description of operation
DynoliciousはiPhone内蔵の加速度センサーで加速度を測定します。
クルマのシートに座っていると加速時にはシートに押し付けられたり、減速時には前につんのめるような感じをすると思いますが、加速度センサーというのはそのような感覚を測定するものです。
Gの測定は車両運動モデル、車両の挙動、サスペンションなどの評価などに流用されます。
Dynoliciousは加速度から現在の速度や移動距離を算出します。




Setting Up Dynolicious
Required Setup


Calibration


最初にDynoliciousを使う前に加速度センサーの校正を行ないます。


iPhoneの加速度センサーは工場出荷状態時、校正されておりません。
また、各軸は最大33%のズレを含んでいる可能性がありますので、
この校正処理によって補正を行ないます。


セットアップから「Perform Calibration」ボタンを押してください。
・画面に従いiPhoneを固定させます。
 それぞれの方向にできるだけ静かにレベルをあわせます。
 テスト中にiPhoneのレベルが定まるようにしてください。
 この設定ができるとブザーがなり画面表示が変わります。
・校正ができますと「Calibration Succesful」と表示されます。
 左上のボタンを押してセットアップ画面に戻ります。


注意:一番最初、Dynoliciousを使う前にiPhoneを校正しますが、
   iPhoneは温度に敏感なので注意してください。
   テストする条件下で再校正するのがベストな方法になります。




Optional Setup




Dynoliciousの設定はセットアップスクリーンからできます。以下にその内容の説明をします。


Rollout
ロールアウトとは移動距離を測定するときの開始のことです。
例えばドラッグストリップのような場所ではローリングスタートとなるので、そのような場合に設定して使います。


もし、ドラッグレーサーのようにディープスタッギングしたり、部品を交換してテストするような場合、ロールアウトパラメータを変更してください。
デフォルト値は一般的な値であり、ほとんどはそれで対応できるでしょう。


ロールアウト(スピードテスト)は0~60MPH(0~100km/h)テストで利用します。
ロールアウト(距離テスト)は1/4マイル(400m)テストで利用されます。
ロールアウトは馬力測定には影響ありません。


Trigger
トリガー設定はスタート時の加速度レベルを決定します。
例えばクルマがゼロ発進したときに車体が振動する場合がありますが、その場合にはこの値を増やしてください。
デフォルト値でほとんどのユーザーに対応できるようになっています。


Units
ユーザーは単位系列を選択することができます
速度 mphかkm/h 
馬力 HPかkW
重量 lbsかkg




Configuring Your Ride
Dynoliciousの車両データ設定についての説明です。
これは人に見せるだけのデータではなく、試験結果と車両データから有益なデータを導きだします。


Creating Your Ride


「My Ride」のタブをタップしてください。
新しい車両データを作りますので右上の「edit」ボタンをタップ、「+」をタップして「Add a ride」を選んでください。
これで新しい車両データを作る用意ができました。
ここからあなたの車両データを入力してきましょう。


・クルマのアイコンを選択しますので、「Unnamed Vehicle」をタップしてください。
 あなたのクルマを写真を貼り付けることもできます。


・車輌名と説明を加えるので、「Unnamed Vehicle」をタップしてください。
 ・クルマのニックネームを入力してください。(例えばJustin's Mini)
 ・クルマの年式を入力してください。(オプション)
 ・クルマのメーカー名を入力してください。(オプション)
 ・クルマのモデル名を入力してください。(オプション)
 ・終わりましたら画面右上にある「My Ride」ボタンをタップして戻ってください。


・車重とドライブトレインのロスをタッピングして入力してください。
 これらのデータは馬力測定に使用されます。
 ・車両重量は人や荷物を含めた重量となります。
 ・ドライブトレインロス値はタイヤ出力の馬力からエンジン出力の馬力(ネット値)を算出します。
  この値は一般に公表されておりませんが、だいたい20%程度が一般的な値となります。
  正確なドライブトレインロスを知りたいのであれば、オンラインフォーラムなどであなたと同じ車両のデータを見つけられるかもしれません。
  またはシャシダイナモに掛けた車両があれば、その車両からドライブトレインロスを得ることができるかもしれません。
 もしクルマのチューニングしたりしたら値を変更する必要があるかもしれません。


Deleting Your Ride
 削除するときには「Select Ride」画面から「edit」をタップして「-」ボタンをタップしてください。










Mounting your iPhone


iPhoneを正しく車両にセットしないと加速度の結果も正確とはいえません。
そこで以下の説明を読んでiPhoneを正しくセットしてください。


・iPhoneまたはiPod touchは進行方向に正しく調整しなければなりません。
 画面を車両進行方向とは逆向き(後ろ向き)にし、右か左に傾けるようなことはしないでください。
 画面を天井に向けた角度から真後ろまでの向きであればどの位置に傾いていても問題はありません。
・iPhoneをきちんと固定してください。カップホルダーの中に入れている場合は、走行中にiPhoneが動いたりしないようにしてください。
・もしクレードルなどを利用する場合には振動したりしないようにしてください。
 特にクレードルのアームが長いと振動を発生させる要因になります。
・iPhoneをカップホルダーに入れる場合にはガタつかない様にスポンジなどを挟むとよいでしょう。


Performing a Timed Run
クルマの設定と校正が終わりましたら、タイム計測走行ができるようになります。
このテストはDynoliciousの基本テストとなります。


1.「Timed Run」タブを押してください。


2.「Mounting your iPhone」に従いiPhoneをクルマにセットしてください。
 クルマを停車した状態で「Test Start」ボタンを押してください。


3.一時的に黄色く表示され「Calibrating」と表示されます。
 Dynoliciousは方向を確定させます。
 この状態時にはiPhoneを動かさないようにしてください。


4.緑に変わると「Go!」となります。
 クルマを発進させてください。


5.クルマを発進させると自動的に計測が始まります。
 経過時間と現在速度が表示されます。


6.車速、馬力、加速度がグラフで表されます。
 もし緑の馬力表示ラインがフラットなままであれば、
 車重の設定がされていないことが考えられます。


7.速度表示の右側にあるバーが走行距離を示します。
 60feet(18m)、330feet(99m)、1/8マイル(200m)、1000feet(300m)、1/4マイル(400m)ごとのタイムを記録します。


8.1/4マイル(400m)に達するか、10MPHまで減速したら「Cancel Run」を押すか、30秒経過するとテストは終了します。




Tips for Accurate Results


加速度テストの結果には、以下のガイドラインに従ってください。


・iPhoneをクルマにセットするときには「mounting your iPhone」に従ってください。
 クルマへのセットが正しくない場合には加速度テストが正確に行えません。


・iPhoneの加速度センサーは温度に敏感です。
 校正を行う際にはエンジンを切り、テストするときと同じ温度にすることが重要です。


・当然ですが路面は平坦でなければなりません。
 坂道の場合は正確に測定することができません。


・馬力を測定する際にはクルマのノーズが持ち上がらないようにしてください。 
 スムーズな加速で発進すればより正確な結果となります。


・車重を入力するときには乗員、荷物、そのたアクセサリーなども含んだ車両重量を入力してください。


・クルマの加速でiPhoneが振動したり動いたりしないようにしてください。


・もしスタート時のトリガーがおかしいと思う場合には、
 「setup menu」からトリガー値を増やしみてください。




Multiple Vehicles
 違うの車種で測定したい場合には、現在の車両ボタンの左側をタップしてください。






Using The Skidpad
スキッドパッド画面ではクルマの前後左右の加速度を表示します。


1.「Skidpad」tabを押してください。
2.「mounting your iPhone」に従いiPhoneをクルマにセットしてください。
 クルマを停止してから「Zero」ボタンを押してください。
3.Dynoliciousが記録の準備をし、スキッドパッド情報を画面に表示させます。
4.この状態でクルマのどの方向に加速度がかかるかを表示します。
5.「Test Start」をタップすると記録が開始されます。
6.「Test Stop」をタップすると記録終了となります。


スキッドパッド画面では前後左右の加速度を表示します。
ここで画面をタップするとグラフ表示に変わります。
もう一度画面をタップすると現在の加速度を表示する画面に戻ります。


Test Length
スキッドパッドテストには時間制限がありませんが、10分より長い計測では出力するグラフが完全ではなくなるかもしれません。


Viewing Results
「Result」タブを押すと過去の走行データを見ることができます。
スキッドパッドかタイム計測の結果を表示することができます。


Current Result
現在の結果を表示させます。
・Last Run - 最後に走行した結果
・Today's Average - 全ての走行結果の平均値を表示します。
・Vehicle Average - 選択されたクルマの平均値を表示します。


Comparisons
ここでは2つのデータを比較します。
例としてクルマの改造前と改造後のパフォーマンスの違いを検証します。
(1)基準となるタイム計測を行ないます。
(2)車両を改造します。
(3)「My Ride」のタブから変更を行います。
(4)タイム計測を行い記録を残します。
(5)「Result」タブから「Modifications」を選択します。
(6)この中から比較したいデータを選択します。
(7)右上の「arrow」ボタンを押すと結果を表示します。


Saved Runs
それぞれの走行データ結果を選択して表示させます。


二つのタイム計測とスキッドパッドのグラフをセーブし、一番よい結果を表示させることができます。
また記録結果の下に特定のスキッドパッドの結果を表示させることもできます。


記録結果を消去するには「edit」ボタンをタップして、「-」ボタンをタップします。
これにより平均値や比較値も変わりますので注意してください。


Exporting Graphs
グラフはグラフをタップすると出力できます。
その際にグラフの解像度を普通にするか高精細にするかをたずねてきます。


普通解像度はJPEGで800×600ドッド表示となります。
高精細では最大で2400×600ドットとなります。
この場合はパソコンなどに転送して見ることになります。(iPhoneでは縮小表示となります)


注意:この出力には10~20秒ほどかかる場合があります。








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4 件のコメント:

  1. ありがとうございます、たいへん参考になりました(^^)

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  2. お役に立てれば幸いです。

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  3. すごく、詳しいようなので質問させていただきたいのですが、車両の重量は1kg未満は入力出来ませんか?また、出力も1馬力以下又は1kw以下は計測できませんか?もしご存知でしたら教えてください。

    返信削除
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    1. 匿名様
      ご質問ありがとうございます。すみません。手元にないので出来るかどうかわかりません。ただそのiPhoneの精度からするとそんなに求めても正確に出るか怪しいです。

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