Nikkei ITProのなかに
「動かないコンピューター」その後
という記事がある。
トラブルにハマりこんでにっちもさっちもいかなくなってしまったコンピューターのその後ということで
楽天証券の例があげられている。
ワタクシも自分でハードウェアとソフトウェアを設計し、
実装からテストまでやっているのでこの方々の気持ちはよくわかる。
かつてソフト専門でやっていたころはCで3万ステップくらいゴリゴリとコーディングしていたので、
自分の書いたソフトを見返しても
「これなんだっっけ?」
と忘却の彼方から呼び起こすのにちょっと時間がかかるものである。
まして別の人が書いた部分などはまったくもってして????である。
設計書に書いてあるビヘイビアから挙動を類推し、
不具合箇所を探り当てる。
見つかればラッキーだが、見つからないときは砂浜に落としたダイヤモンドを探す気分になってくる。
その記事にもちょろっと書いてあるんだけれども、
場当たり的な修繕ではどうにもならないので、
根本から見直さないとダメだったりするコンピューターというのは、実はよくある。
本当はイチからやり直した方がいいんだけれども、
それには勇気と決断がいるし、なによりもお金も必要だったりする。
だから対処療法でシノごうとするんだけれども、それはますます泥沼。
大昔からそういうことはあったわけでブルックスの
人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))
には猛獣がタールの沼でもがいている姿を見ることができる。
実は現在、その動かないコンピュータを作り替えるという仕事をしたりしています。
回路図はいい加減、仕様書はない、半完成みたいなコンピューターを解析してちゃんとしたものをつくるという仕事です。
デバッグ半ばにして倒れてしまった設計を一からやり直す。いやグッドタイミングな記事である。
動かないコンピューターを動かすには仕切る力と突破力があれば、
設計もシアワセに終わらせることができる。ハズだよね?
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